派遣とパートの違い

独身ならば派遣社員として働くことに抵抗がない人も少なくありませんが、主婦にとってはハードルが高いと感じてしまう人が大勢います。派遣はフルタイム勤務が標準という意識があるからです。しかし、実際には数は少ないものの、短時間勤務や1日7時間や6時間などのやや短めの勤務の仕事も存在します。勤務時間の長さが原因で派遣で働くことを敬遠しているのであれば、通勤可能なエリアを少し広げてみたり、登録する派遣会社を変えてみたりすると、無理のない労働時間の派遣業務を探しやすくなるでしょう。派遣の仕事はパートと比較すると、時給が高く設定されているので、時間と場所さえ合えば家計の足しとして申し分ない給与が得られますよ。

一方、パートとして働く最大のメリットは、雇用期間の定めがなく、直接雇用として働けることにあるでしょう。派遣社員では同じ事業所に連続して3年を超えた勤務は出来ないことから、出向先を定期的に変える必要があります。しかし、パートならば同じ事業所で継続した勤務が出来るので、次の仕事先が見つからない空白期間が発生しないわけです。しかも、配偶者の扶養控除内で働きたいという要望がある場合は、年間103万円以内に収入を抑えることに対しても事業主の理解が得やすく、シフト調整も柔軟に対応してもらえます。同じ事業所で働いていても、年末にシフト量を調整可能なのは、パートの特権です。

ですが、派遣社員として働く場合は、103万円や130万円の壁を一気に飛び越えた収入になる可能性が高く、短期間の仕事でなければ扶養内で働くことは難しくなります。そのため、主婦が外で仕事をする際には、世帯収入まで考えた総合的な判断をする必要があります。